カルピス商品回顧の1997年版です。
この年から会社名が変わりました。
炭酸よりもコーヒーや果汁入り飲料の年でした。
更新情報からどうぞ。
http://softdrinks.org/update.htm
カルピス商品回顧の1997年版です。
この年から会社名が変わりました。
炭酸よりもコーヒーや果汁入り飲料の年でした。
更新情報からどうぞ。
http://softdrinks.org/update.htm
すくすく成長 みんなでお祝い 七五三
安来市加納美術館館長で歴史地理学者の神英雄氏による三浦義武伝。
浜田市出身の三浦義武は独自のネルドリップ抽出による芳醇濃厚なコーヒーを考案、このコーヒーを欧米に輸出するための手段として、浜田市の地場産業である缶詰製造から缶入りコーヒーを考案する。1965年に世界初の缶コーヒー「ミラ・コーヒー」を販売する。
この缶コーヒーの存在を知った神氏はこの事実を調査し、三浦義武が上島珈琲やポッカに先んじて缶コーヒーを考案し、発売したことを突き止める。ミラ・コーヒーよりも前に缶コーヒーを発表した企業は存在するが、販売が確認できた商品(三越で販売が認められたということは眉唾商品ではない証)としては、ミラ・コーヒーが世界初と認められるだろう。
以前、神氏から問い合わせのメールをいただいたが、当方は平成からの情報しか持ち合わせておらず、まったく氏の力になることができなかったのだが、あとがきに協力者として名前を載せてくださっている。
一般的に飲料関係の書籍は経済学や食品科学からアプローチされるものが多いが、郷土史からのアプローチで清涼飲料業界における大発見がなされたことも驚きである。コーヒー愛好者、喫茶店愛好者、缶コーヒー愛好者などコーヒーに愛情を捧ぐ方々にご一読いただきたい一冊である。